2005年度第1回日本疫学会理事会 議事録(2005/1/20) |
日時:平成17年1月20日(木)18:00-21:30 場所:ピアザ淡海(大津市)2階 201会議室 出席者(順不同、敬称略):吉村健清、上島弘嗣、川上憲人、黒沢洋一、佐藤眞一、 徳留信寛、中村好一、三浦宜彦、稲葉 裕、岸 玲子、山縣然太朗、山口直人、児玉和紀、玉腰暁子、深尾 彰、清水弘之 欠席者(委任状):鏡森定信、中館俊夫、古野純典、辻 一郎、 (委任状なし):福井次矢、丸井英二 <協議事項> 1.2004年度第3回日本疫学会理事会 議事録が承認された。 2.事務局より2004年度事業が報告された。 1)第14回日本疫学会学術総会、第11回JEA疫学セミナー 2004年1月(深尾 彰会長)「臨床データを用いた疫学研究」 学術総会391名参加、疫学セミナー86名参加 2)会誌Journal of Epidemiologyの刊行 3)ニュースレターの刊行 4)日本疫学会功労賞受賞者(敬称略) 深尾彰(第14回日本疫学会学術総会会長) 5)日本疫学会奨励賞受賞者(敬称略) 小橋元(北海道大学大学院 医学研究科予防医学講座) 堤明純(岡山大学院 医歯学総合研究科社会環境生命科学専攻) 中山健夫(京都大学大学院 医学研究科社会健康医学系専攻) 金子聡 (国立がんセンターがん予防・検診研究センター情報研究部) 6)疫学の未来を語る若手の集い 第9回疫学の未来を語る若手の会 (2004年1月23日 山形テルサ3階研究室Aにて) 7)倫理問題検討委員会 8)国際交流委員会 9)倫理審査委員会 3.事務局より2004年度決算の報告及び黒沢監事より監査結果の報告がされた。 決算書の支出の部にて、費目に「倫理問題検討委員会」とあるが、実際行ったのは「倫理審査委員会」であるため、備考に「倫理審査委員会開催費用」と記入することが決められた。 4.事務局より2005年度事業計画が報告された。 1)第15回日本疫学会学術総会、第12回JEA疫学セミナー 2)会誌Journal of Epidemiologyの刊行 3)ニュースレターの刊行 4)日本疫学会功労賞 5)日本疫学会奨励賞 6)疫学の未来を語る若手の会 7)国際交流委員会 8)倫理問題検討委員会 9)日本疫学会倫理審査委員会 10)に名簿作成が、11)に国際疫学会参加奨励の準備が加えられた。 5.事務局より2005年度予算が報告された。 《国際交流委員会》2006年にバンコクで行われる国際疫学会(IEA)の参加奨励費として、新規に100万円の予算が決定された(対象者は日本疫学会会員、IEAに投稿する者、経済的支援が必要な者で、これら全てを満たしている者。最初にアブストラクトを提出してもらう)。また、審査基準の作成及び審査については国際交流委員会で扱うこととした。また、日韓セミナー等国際交流のために、国際交流委員会費の予算を10万円から30万円にした。 《倫理問題検討委員会》倫理問題検討委員会の費目がないため、10万円の予算をたてて加えることが決定された。 《予備費》予備費の250万円を積み立てとした。 《積立について》必要となった時のために、積み立てを1000万円備えることとした。 6.選挙規定に関する細則について 磯評議員より、「現在の選挙規定に関する細則は、地域別で選出する理事を連記(定員内有効)するようなっているが、会員の意向をより正確に反映させるため単記(1 人)にしてはどうか」という細則改訂の提案があった。そのため今回の理事会では、磯評議員の趣旨説明を受けた。その後審議の結果、現在の細則改訂は多数決により必要ないと決定した。少数意見として、「単記でないなら、連記に際し、複数の投票用紙に同一人を記載できるようにすべき」と佐藤理事が述べ、清水理事が賛成した。 7.禁煙宣言について 名称を「禁煙宣言」から「タバコ対策宣言」として、上島理事より原案が示された。趣旨説明の後、文章を一部訂正の上、理事会案とし、評議員会及び会務総会に図ることとした。 8.評議員に下記1名の推薦が決定された(敬称略)。 土井由利子(国立保健医療科学院 疫学部社会疫学室) 9.第17回日本疫学会学術総会会長に児玉和紀理事の推薦が決定された。 10.その他 1)田島和夫評議員より、多施設で実施する研究全体の倫理問題を審査する委員会を日本疫学会の中に設置してほしいとの要望があったことが、稲葉倫理問題検討委員長より報告された。これについては倫理問題検討委員で、ゲノムを含んだ疫学研究の倫理審査を扱うか否か、検討することとなった。 2)稲葉倫理問題検討委員長が2006年1月で評議員の定年になるため、次期委員長候補選出のお願いがあった。 <報告事項> 1.庶務報告(事務局) 1)会員数(2004年12月31日現在) 名誉会員25名、評議員239名、普通会員1127名、合計1391名 (2004年度新入会員125名、退会者20名) 2)年会費納入状況(2004年12月31日現在) 2004年度会費納入義務あり会員:1366名 2004年度までの会費納入完了者:1059名(77.5%)、 *評188名(78.7%)/普871名(77.3%) 2004年度までの会費納入未納者:307名、*評51名/普256名 2年以上の滞納者:77名(5.6%)、*評7名/普70名 3)インフォメーションメールの現状(2004年12月31日現在) 登録者数:998名(73.1%) IM発行回数:2回 4)物故会員 重松峻夫先生(名誉会員) 2.各種委員会報告 1)Journal of Epidemiology 編集委員会(中村編集委員長) 資料に基づき報告があった。 ・2004年度の原著論文数75編中非掲載決定が28編 ・投稿受付から第1回著者返送まで約25日間 ・J-stageを利用した電子ジャーナル 2)ニュースレター編集委員会(児玉編集委員長) 日本疫学会ニュースレター第23,24号が2004年度に刊行されたとの報告があった。 3)倫理問題検討委員会(稲葉倫理問題検討委員長) 以下の内容が報告された。 ・「地域がん登録事業に関する個人情報保護法の法律の取扱いについての健康局長通知」の決議文書を11月8日に厚生労働省健康局長 田中慶司殿宛に郵送した。 ・「臨床研究に関する倫理指針」の決議文書を11月8日に厚生労働省医政局研究開発振興課宛に郵送した。 ・2004年度第3回理事会では「臨床研究に関する倫理指針」の決議文書をパブリックコメントに掲載するように決まったが、理事会開催後に出されたパブリックコメントの意見募集(2004年10月29日)によると、「今回は、個人情報の保護に関する改正点についてのご意見のみ募集」になっていることから、理事会決議そのままを提出することは適当でないと判断し、理事会決議としては提出しなかった。 4)倫理審査委員会(東日本:山口委員長、西日本:上島委員長) 2004年度は3件の案件があり、2件承認、1件差し戻し中であることが報告された。。 5)国際交流委員会(上島国際交流委員長) 日韓疫学セミナーを「第4回アジア・太平洋がん予防機構地域会議」(2006年1月20日-21日)に合わせて開催することが徳留国際交流委員より報告された。 IEA第17回国際疫学会(2005年8月21-25日タイバンコクにて開催:開幕8月21日17:30、終了25日12:30)について上島委員長から抄録締め切りは2005年4月30日、事前登録費は6月末まで300ドル、以後350ドルと報告された。 3.第15回日本疫学会学術総会準備状況(上島会長) 第15回日本疫学会プログラムと参加予定者について、また第12回JEA疫学セミナーについて報告された。 4.第16回日本疫学会学術総会準備状況(徳留次期会長) 2006年1月18(水)-19日(木)に名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)にて行われることが報告された。 メインテーマは「健康増進・疾病予防―グローバルに考えローカルに行動をー」と発表され、第5回日韓疫学セミナーが併催されることが報告された。また、理事会は2006年1月17日(火)に行われるということが報告された。 5.評議員の定年(満63歳)に伴い下記6名の退任が報告された。(順不同、敬称略) 稲田紘 (兵庫県立大学大学院 応用情報科学研究科) 加納克己 (筑波大学 社会医学系) 黒石哲生 (名古屋公衆医学研究所) 早川式彦 (広島大学 原爆放射線医科学研究所) 多田羅浩三 (放送大学「生活と福祉」) 三角順一 (大分医科大学 公衆衛生医学(Ⅱ)教室) 6.その他 清水理事より、大学の退職に伴い理事を辞任したいとの申し出が2005年1月12日にあったことが理事長より報告された。理事長から、引き続き理事をお願いしたい旨要請があり、承認された。 |