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2006年度第1回日本疫学会理事会議事録(2006/1/22)

日時:2006(平成18)年1月22日(日)18:00-21:00
場所:名古屋市立大学 医学部 研究棟 第1会議室(1F)

出席者(順不同、敬称略):吉村健清、稲葉 裕、上島弘嗣、児玉和紀、佐藤眞一、辻 一郎、徳留信寛、中村好一、深尾 彰、山口直人、玉腰暁子、清水弘之、黒沢洋一、丸井英二、鏡森定信*、古野純典*、中館俊夫*、三浦宜彦*、川上憲人*、岸 玲子*、福井次矢*
*委任出席者
欠席者:山縣然太朗

<協議事項>
1. 2005年度第2回日本疫学会理事会議事録が承認された。

2. 2005年度事業が事務局から報告され、承認された。
 1)第15回日本疫学会学術総会、第12回JEA疫学セミナー
  2005年1月(滋賀 上島弘嗣 学会長)「共同研究の推進に向けて」
  学術総会474名参加、疫学セミナー107名参加
 2)会誌Journal of Epidemiologyの刊行
 3)ニュースレターの刊行
 4)日本疫学会功労賞受賞者(敬称略)
  上島弘嗣(第15回日本疫学会学術総会 学会長)
 5)日本疫学会奨励賞受賞者(順不同、敬称略)
  鈴木貞夫(名古屋市立大学大学院医学研究科 健康増進・予防医学分野)
  栗山進一(東北大学大学院医学系研究科 社会医学講座公衆衛生学分野)
 6)疫学の未来を語る若手の集い
  第10回疫学の未来を語る若手の会
  (2005年1月20日 ピアザ淡海 県民交流センター 3階302会議室にて)
 7)日本疫学会倫理問題検討委員会
 8)日本疫学会倫理審査委員会
 9)国際交流委員会
 10)日本疫学会会員名簿・諸規則集(2005年11月) 作成 12月中旬に発送

3. 2005年度決算が事務局から報告された。次いで監査結果が丸井英二監事から報告され、承認された。なお、丸井監事から、繰越金、定期預金を学会および会員のために有効に利用する方法を考えるべきとの意見があった。
  
4. 2006年度事業計画(案)が提出され、承認された。
 1)第16回日本疫学会学術総会(名古屋 徳留信寛 学会長)、第13回JEA疫学セミナー
 2)会誌Journal of Epidemiologyの刊行 
 3)ニュースレターの刊行 
 4)日本疫学会功労賞、名誉会員の推薦
 5)日本疫学会奨励賞
 6)疫学の未来を語る若手の会
 7)日本疫学会倫理問題検討委員会
 8)日本疫学会倫理審査委員会
 9)国際交流委員会
 10)理事および理事長選挙

5. 2006年度予算(案)が事務局から提出された。
【提案内容】
・収入・・・
 〔会誌別刷代〕投稿料、掲載料廃止により約155万円減額。
・支出・・・
 〔JE編集委員会〕通信連絡を郵送から電子メールにかえたため、通信連絡費を減額。
 〔学術総会補助費〕50万円増額。
 〔理事選挙実行費〕前回の決算額を参考に、60万円を予算化。
 〔理事会・評議員会〕理事会2回開催のための交通費として、125万円を予算化(但し総会時の理事会は支給しない)。
  会議費は25万円減額。
 〔事務局人件費〕約40万円増額。
 〔事務費〕消耗品費、封筒印刷費を減額。会費払込手数料を学会負担に変更するため、雑役務費を増額。
 〔備品費〕疫学会専用パソコン維持費5万円を予算化。
  
理事会で以下のことが確認され、予算(案)は承認された。
 ・理事会の交通費は必要な人のみ支払われること。
 ・加入者負担払込用紙(赤)を紛失した場合は個人負担払込用紙(青)で支払うよう、会費請求の時に明記すること。またHPにもそのことについて掲載すること。
・定期預金(1000万円)は緊急時の応急措置のために備えていること。

《今後の検討事項》
 ・奨励賞受賞者に、楯だけでなく奨励金も贈呈してはどうか。
 ・ニュースレターはHP上だけでなく、紙媒体でも配布してはどうか。

6. 稲葉 裕 理事の後任として丸井英二監事が理事に、秋葉澄伯 評議員が監事に就任することが承認された。また、名誉会員・功労賞受賞者推薦担当理事の後任として児玉和紀理事が就任することが承認された。

7. 次期奨励賞選考委員(2006年-2008年)に、川上憲人理事、児玉和紀理事、玉腰暁子理事、辻 一郎理事、山縣然太朗理事が理事長から推薦され、承認された。なお、任期については2006年の選挙結果によって理事の変更の可能性があるため、次期理事に再び就任した場合2008年まで、しなかった場合2007年までの任期であることが確認された。また任期2年について次回理事会の協議事項として議論することが確認された。

8. 次期倫理審査委員(2006年-2009年)に下記10名(敬称略、順不同)が推薦され、承認された。
 〔東日本〕浅井 満、井上真奈美、平林勝政、武藤香織、山口直人
 〔西日本〕竹下達也、戸崎絢子、中山健夫、永田知里、丸山英二

9. 2006年度理事選挙管理委員に、寶珠山務、溝上哲也、郡山千早、田中恵太郎、山口直人(敬称略、順不同)が理事長から推薦され承認された。
なお、地域ブロック別の必要性と理事の定数については、次回理事選挙への申し送り事項にすることとなった。 

10. 「住民基本台帳閲覧存続」要望書、戸籍簿原則非公開について
〔「基本台帳閲覧存続」要望書〕
事務局と倫理問題検討委員会との連絡がうまくとれず、「住民基本台帳の閲覧制度等のあり方に関する検討会」の要望書の提出がパブリックコメントの期限に間に合わなかったことが、稲葉倫理問題検討委員長から報告された。
総務省の改定案に「追跡研究における対象者の生死確認のため、除票を含む住民票を使用すること」が含まれているのか、稲葉委員長に確認をとってもらい、もし含まれていない場合は、要望書を作成し理事長と稲葉倫理問題検討委員長が総務省に直接要望することとなった。
〔「戸籍簿原則非公開」要望書〕
稲葉倫理問題検討委員長から原案を作成中であるむね報告された。原案作成後理事メールで理事会に諮り、承認を得ることが確認された。

11. ヒトゲノム研究を倫理審査に含めることについて
倫理審査委員会設立当初、疫学研究の性質上ヒトゲノム研究は審査対象としていなかったが、最近の研究の動向の変化によりヒトゲノム研究も対象にするとの提案が、稲葉倫理問題検討委員長からあった。この変更に伴い、関連する「日本疫学会 疫学研究を実施するにあたっての倫理指針」「日本疫学会倫理審査委員会設置要項」「日本疫学会倫理審査委員会設置要項 様式1」の改訂版が提案され、承認された。

12. 投稿規定の改定(案)が中村JE編集委員長から提出され、承認された。(2006年1月24日から実施。)
【提案内容】
・JE雑誌投稿料5000円、掲載料15000円の廃止
・論文の筆頭著者と連絡責任著者は日本疫学会会員に限る、と規定に明記
・別刷り代金の改定(30部を新たに導入、全体的に値上げ)

13. 下記4名の評議員の推薦が承認された(順不同、敬称略)。
 馬場園 明(九州大学健康科学センター)
 萱場 一則(埼玉県立大学保健医療福祉学部)
 加藤 貴彦(宮崎大学医学部)
 永田 知里(岐阜大学大学院医学系研究科)

14. 第18回日本疫学会学術総会会長として丸井英二 教授(順天堂大学)が推薦された。(その後本人の承諾を得た。)

15. 第19回日本疫学会学術総会開催地に中部、東北または北海道が提案された。

<報告事項>
1. 庶務報告(事務局)
2. 各種委員会報告
 1)Journal of Epidemiology編集委員会(中村編集委員長)
 2)ニュースレター編集委員会(児玉編集委員長)
 第27号作成中であることが報告された。紙媒体については、ニュースレター編集委員会で案を作成し、その案について次回の理事会で議論することが確認された。
 3)倫理問題検討委員会(稲葉倫理問題検討委員長)
 IACR(International Association of Cancer Registries)の機密保持に関するガイドラインが紹介された。
 4)倫理審査委員会(東日本:山口委員長、西日本:上島委員長)
 差し戻しについては、倫理上問題があるのではなく、申請のための必要な情報提供が不足していることが主であると、山口委員長から報告があった。
 5)国際交流委員会(上島委員長、徳留委員)
 第5回日韓疫学セミナー(2006年1月23日 名古屋にて)についての報告があった。

3. 第16回日本疫学会学術総会準備状況が徳留 学会長から報告された。

4. 第17回日本疫学会学術総会準備状況が児玉 次期学会長から報告された。
 (会期予定日:2007年1月26日~27日 会場:広島市南区民文化センター)

5. 定年(満63歳)に伴う9名(順不同、敬称略)の評議員の退任について、事務局から報告された。
 荒記 俊一(独立行政法人 産業医学総合研究所)
 稲葉 裕(順天堂大学 医学部)
 大島 明(大阪府立成人病センター)
 小池 和子(茨城県立医療大学)
 小西 正光(愛媛大学 医学部)
 西野 治身(富山県赤十字血液センター)
 能勢 隆之(鳥取大学)
 森 亨(結核予防会 結核研究所)
 渡邊 達夫(岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科)

                                  以上

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