2012年度第2回日本疫学会理事会 議事録
日時 2012年(平成24年)4月7日(土)13:30-15:50
場所 東京女子医科大学衛生学公衆衛生学第二講座
会議室(中央校舎8階801号室)
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
TEL 03-3353-8111(内線22122)
出席者 (順不同、敬称略):秋葉澄伯、辻 一郎、中村好一、山縣然太朗、三浦宜彦、津金昌一郎、山口直人、橋本修二、浜島信之、磯 博康、中山健夫、田中恵太郎、森 満、新田裕史、田中英夫、北村明彦、西 信雄
委任状出席者:深尾 彰、横山和仁、永田知里、溝上哲也、黒沢洋一
オブザーバー:祖父江友孝、橋本勝美

理事会に先立ち、秋葉理事長より、委任状提出者を含めて理事の過半数の出席により理事会が成立していることが確認された。
2012年2月5日に亡くなられた重松逸造先生のご冥福を祈り、出席者全員で黙祷を行った。


<協議事項>
1.理事の交代: 祖父江理事の異動のため、日本疫学会理事の選挙規定に関する細則第4条6項に基づき、祖父江理事は2月29日付で辞任となり、横山和仁評議員が東京地区の地域別選出理事として新たに就任することとなったことが報告された。なお、横山理事の任期は2012年3月1日から2013年の会務総会までであることを確認した。
2.2012年度第1回日本疫学会理事会議事録(案)が報告され、承認された。
3.理事・理事長選挙スケジュール: 理事会申し合わせ事項に基づき、2012年理事・理事長選挙スケジュールについて事務局より説明があり、承認された。
4.学会誌編集業務委託について: 学会誌編集担当の橋本さんが4月末で杏林舎を退社する意向であること、その後の雇用体制・編集事務をNPO法人UniBio Pressへ委託するという案について、事務局から説明があった。磯 JE編集委員長よりUniBio Pressについて補足説明があり、委託料および委託内容について契約書を作成することが了承された。早急にUniBio Pressとの契約書を作成し、後日、理事会ML上で確認した上で、契約をすすめることとなった。
5.学会事務局固定化について: 学会事務局の業務をNPO法人UniBio Pressへ委託する案とその場合にかかる費用について、また参考資料として、杏林舎に委託した場合の見積もり等について、事務局より説明がなされた。実際に事務局を委託するのは2013年度以降となるため、新しい理事会の了承を得る必要があるとの意見が出され、新理事候補が確定する2012年10月の第3回理事会において、引き続き慎重に審議することとなった。第3回の理事会には、(現理事ではない)新理事候補にもオブザーバー出席を依頼することとした。
6.日本疫学会倫理指針について: 山縣 倫理問題検討委員長より、現在、政府の倫理指針の大幅な見直しが行われているとの報告があり、その方針が正式に決定された後に検討することとなった。
7.公的統計の利用推進に関する要望等について: 祖父江 統計利用促進委員長より、公的統計の利用推進に関する要望案について説明があったが、平成24年度厚生労働科学研究費補助金(厚生労働統計データの利用促進等に関する研究)が採択されたこともあり、今回の要望書提出は見送り、研究班が中心となって実績を作った上で、再度、要望書提出を検討することとなった。また、統計委員会のメンバーに疫学者が入っていないとの指摘があり、今後は学術会議等との連携を図りながら、働きかけを行うことが了承された。引き続き、平成23年度に行われた、疫学会会員を対象としたアンケート調査の実施報告および平成23年度厚生労働科学研究費補助金研究班の活動報告があった。
8.第23回日本疫学会学術総会理事会企画案: 山縣 学術委員長より、統計利用促進に関するパネルディスカッションの企画案が提示され、了承された。また、第23回学術総会会務総会にて、故重松先生の業績紹介をすることが了承された。
9.疫学サマーセミナー: 今年度疫学サマーセミナー担当の中山理事より、「疫学者のためのシステマティックレビュー/メタアナリシス:診療ガイドライン作成に貢献するために(仮)」の企画案説明があった。公益財団法人日本医療機能評価機構Mindsとの共催(あるいは後援)の方針で、準備を進めることが了承された。セミナー参加費は、会員2000円、非会員は10,000円とし、特に臨床の先生(非会員)への周知とあわせて疫学会入会の勧誘も積極的に行うことを確認した。
10.その他
1) 故重松逸造先生お別れの会について: 中村理事より4月22日に開かれるお別れの会の説明と出席の依頼があった。
2) 次回理事会は日本公衆衛生学会開催中である10月26日(金)の予定

<報告事項>
1.庶務報告:以下の件について事務局より報告があった。
1) 会員数(2012年4月2日現在)
名誉会員 26名、評議員 144名、普通会員 1,382名  合計 1,552名
2) 年会費納入状況(2012年4月2日現在)
2012年度会費納入義務あり会員 1,526名中、納入者数 769名(未納入者数: 757名 )
2.各委員会報告
1) 国際交流委員会:中村理事より、2017年国際疫学会の開催地については、まだ決定の報告がないとの説明があった。
2) 広報委員会: 津金委員長より、1月の広報委員会の報告および下記の協議事項について説明があった。日本のコホート研究の紹介および疫学会倫理宣言(英訳)については、原稿が整い次第、学会HPに掲載する。
・学会HPでの日本の主なコホート研究の紹介について(理事長依頼): HP上で紹介するコホート研究の定義について意見が交わされ、原則として次の3つの条件を満たしていることを表記することとした。
①疫学会会員がコホート研究の研究代表者か、それに準ずる役割を果たしていること、②一定以上の規模であること(ベースライン調査の人数が1,000, 5,000,10,000人など、詳細は広報委員会で検討)、③一定期間の追跡を終了していること(3年または5年)。
・コレステロール問題に対する疫学会としての見解の公表: 検討中(担当:北村理事)
・疫学会倫理宣言の英文のHP掲載:秋葉理事長が英訳を担当
3) Journal of Epidemiology 編集委員会: 磯 編集委員長よりJEの投稿・査読状況及び発行状況について報告があった。
4) 全国公衆衛生関連学協会連絡協議会: 秋葉理事長より、日本疫学会代表者が本協議会の世話人代表に選出されたことが報告された(平成24年度~)。副代表は、公衆衛生学会と小児科学会の各代表者である。
3.第22回日本疫学会学術総会報告: 山口 直人 学会長より、第22回日本疫学会学術総会の概要と収支決算について報告があり、参加者は学術総会545名、疫学セミナー143名、市民公開講座(事前登録37名)であった。
4.第23回日本疫学会学術総会準備状況: 磯 博康 学会長より、2013年1月24~26日の日程で、大阪大学コンベンションセンターにて開催予定であるとの説明があった。次の会務総会では、故重松先生の業績紹介、若手の会報告を予定していること、22回学術総会に引き続き、ポスター賞も企画しているとの報告があった。
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